コミュニケーションのデジタル化で、Turner Construction Company とコブ郡上級裁判所プロジェクトの施主は、紙使用量とコストの削減を実現しました。
2010年の夏、Turner Construction Company はケーススタディを発行し、ジョージア州マリエッタのコブ郡上級裁判所に携わるプロジェクトチームが、どのようにプロジェクトの紙コスト削減を実現したかを共有しました。面積230,000平方フィート、地下施設付きの7階建ての建造物が半分完成した時点で、Turner 社と施主は複写コストを65％、宅配便コストを50％削減しました。これらのコスト削減は、Bluebeam Revu を使用し、プロジェクトの提出図面の大半をデジタルでレビュー、マークアップすることで実現させたのです。プロジェクトチームメンバーは、手作業で印刷、手で赤線引きしたドキュメントをパートナーに発送する代わりに、テキスト、図形、テイクオフ、テキストスタンプなどのコメントを電子的に PDF に追加し、デジタル方式でページを追加、削除、挿入、回転して提出物をまとめました。
プロジェクトチームは、これらのコスト削減の実現で刺激を受け、デジタル提出物だけでなく、当時伝統的に大量の紙が使用されていたコミュニケーションさえもデジタル化する方法を探しました。「紙のコストを大幅に節約できたのは喜ばしいことでしたが、限界に挑み、施主により大きな利益とコスト削減を提供したかったのです」と、Turner Construction Company のプロジェクトマネージャー、ウィンストン・ウィリアムズ・ジュニア氏は述べています。「プロジェクトが終盤にさしかかると、報告書、パンチリスト、完成図、O&M マニュアルの生成に伴って紙の使用量が増加します。我々のチームはプロジェクトの前半で得た知識を活かして、従来紙を多用するこのようなプロセスをデジタル化する新しい方法を探しました」と同氏は言います。
さらに、プロジェクトチームは現場でもペーパーレスプロセスを採用しました。現場にいるプロジェクトチームメンバーは、タブレット PC で Bluebeam のマークアップツールを使用し、デジタルで問題の追跡、パンチリストの作成、図面のレビューを行いました。Turner 社はプロジェクトの完了時、建造物に関するドキュメントの大半をデジタル方式で施主に提供しました。通常、O&M マニュアルとすべての図面や提出物のセットは3部印刷されて提出されますが、チームはこの情報を PDF で電子的に提供すると共に、1部の印刷セットを提出しました。こうした努力により、プロジェクトに使用された紙量は84,780ページ削減され、Turner 社と施主はプロジェクト関連の紙のコストを73％節約しました。Turner 社がコブ郡上級裁判所プロジェクトで達成したすばらしいコスト削減と紙の節約についての詳細は以下の表をご覧ください。
節約したページ数
- 8.5 x 11: 76,335
- 24 x 32: 8,445
- 節約したページ数の合計 : 84,780
紙のコスト削減 *
- 複写コスト : 50%
- 宅配便コスト : 76％
- 紙コスト削減合計 : 73％
* コブ郡上級裁判所プロジェクトからのデータと、プロジェクトのサイズと範囲が同様で紙提出物を使用した場合のデータを比較して計算された割合です。